ゲームAI開発の意義 - 東雲の気まぐれな創造

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ゲームAIというと有名なのは将棋AIや囲碁AIだと思います。これらはプロに勝つなど最近ニュースでしばしば取り上げられます。

このゲームAIはとても身近な存在だったりします。ゲームボーイやプレステなどのゲームをすると必ずと言っていいほどコンピュータの敵が存在すると思います。これらのうちプレイヤーの行動に合わせて行動が変化するような知能を持っているように見える敵は一種のゲームAIと言えます。

このようにゲームAIは昔から研究されており、ゲームが好きな人ならゲームAIと一緒に育ってきたと言っても過言ではないかもしれません。ゲームAIはここ数年で特に進化していると思います。

なぜ人工知能の研究者はゲームAIの開発に積極的なのでしょうか。理由の１つはやはり面白いからです(笑)開発の面白さもありますが、ゲームのプレイヤーもよりゲームを楽しむことができるようになるでしょう。

ゲームAIが進化すればするほどゲームを１人で楽しむこともできるようになります。相手となる人間が必要ではなくなることでより気楽に手軽にゲームを楽しむことができるのです。

さらに、人間より強いゲームAIが出てくれば、よりゲームの難易度をあげることも可能になります。もちろん、相手が人間だからこそ面白いゲームもたくさんありますけどね。

ゲームの難易度をあげることが可能だと言いましたが、つまり、それはゲーム設定の幅が広がるということです。ゲーム設定の幅が広がれば、ゲームそのものの可能性が広がるのです。

もう一つの理由は人工知能技術の進歩を確認するのに非常にわかりやすいからです。

例えば、人工知能における画像認識技術が進歩して500色しか識別できなかった人工知能が1000色識別できるようになったとします。この技術の進歩自体は素晴らしいものですが、客観的に見たときにその技術の進歩をどれだけ実感できるでしょうか。

100色から500色識別できるようになったのと比べてどれくらい進歩したと感じれるでしょうか。このように人工知能技術の進歩というのは基準が曖昧でわかりづらいものが多いです。

その点、ゲームAIは今までよりも強い人間に勝てるようになれば、誰が見ても人工知能技術が進歩していることを確認することができます。つまり、ゲームAIは人工知能が進化しているということを明確に示すことができるのです。

というわけで、ゲームAIが成長していることを感じることがあれば、それは人工知能技術そのものが成長しているのです。